環境・不用品に関する考え方の用語

クールビズ・ウォームビズ

クール・ビズ（COOL BIZ）は平成17年（2005年）夏から、環境省の主導のもと夏季に28度以上の室温に対応できる軽装で、ネクタイや上着をなるべく着用しない「ノーネクタイ・ノージャケット」を着用するように呼びかけました。「クール・ビズ」（COOL BIZ）という呼び方は一般公募で選ばれた言葉で「涼しい」「かっこいい」という意味のクール：COOLと、仕事や職業の意味のビジネスBUSINESSの略語BIZを組み合わせた言葉です。

温室効果ガス削減のために、夏場のオフィスや店舗などのエアコンの温度設定を28℃にすることを推奨しています。企業によっては、ポロシャツや無地のＴシャツ、またサンダル使用などを認めたりと年々広がりを見せています。実施期間は6月1日から9月30日までになっています。平成24年（2012年）にはクールビズからさらにすすめた「スーパークールビズ」を打ち出しています。

ウォーム・ビス（WARM BIZ）はクールビズの秋冬版として平成17年（2005年）に打ち出しました。オフィスの暖房室温を20℃にすることを呼びかけています。電力を使うエアコンの暖房によるエネルギーコストは、夏場の冷房と比較すると外気温の温度が大きいことから単純計算で冷房使用時よりも高い二酸化炭素排出量換算になり排出量は4倍ほどになるため、夏場の冷房を控えたものが、冬場の暖房1ヶ月で全てが無駄になってしまう計算になります。夏場の冷房の設定温度を1度上げるよりも、二酸化炭素排出量の削減はより大きな効果が上げられます。

ウォーム・ビズの考えた方は、過度に暖房機器に頼らずに、寒い時は上着を着用するという原点に返るような考え方になっています。企業によっては防寒対策のため、ハイネック・セーター・ダウンベスト・フリースといった着用を認めている企業もあります。また、食生活でも「より効果的に体が温まる食事」の提案などもされています。