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アスベスト

天然の鉱石ででとても細かい繊維状態にあるけい酸塩鉱物で「石綿」とも呼ばれています。アスベストの繊維1本は髪の毛の5000分の1程度というとても細いものになっていて、耐久性・耐熱性・電位絶縁性・耐薬品性などの特性に大変すぐれているうえ、安いということもあり「奇跡の鉱物」とされて、様々な用途で重宝されていました。

アスベストが使用されていた用途には、家庭用品、電気製品、自動車、建築資材などですが、防音・断熱材として学校などの建築物、鉄道車両、船舶といった広範囲にわたって使用されていました。ところが、アスベストを含有製品の生産やアスベストの吹きつけに携わっていた従事作業員の健康問題から「静かな時限爆弾」と呼ばれるようになりました。

ドイツでは1932年(昭和7年)にアスベストが肺がんの原因になることが新聞で公表されています。また1964年(昭和39年)の次点ですでに、空気中の大量のアスベストが人体に有害だということを指摘した論文も発表され公表されています。アメリカでもアスベストの製造物責任が追及され訴訟が多発しています。このような動きから世界的な規模でアスベストの使用が削減もしくは禁止されるようになりました。

日本では1975年(昭和50年)に吹きつけアスベストの使用が禁止され、廃棄物処理法では飛散性のアスベストの廃棄物を一般の産業廃棄物よりもさらに厳重な管理が必要になる特別管理産業廃棄物に指定されています。そして2004年(平成16年)までにアスベストを1%以上含む製品の出荷が原則禁止されています。

アスベストを含んだ製品生産や建設作業に携わってきた作業者の健康被害や、アスベストを含製品を過去に生産していた工場近辺の住民へも健康被害が明らかになり、救済処置のための法律が2006年2月に制定されました。

禁止になる前に使われた建造物の中に含まれるアスベストは、解体されるときに排出されることになりますが、環境省の予測では建造物の解体によるアスベストの排出量がピークになるのは2020年から2040年になり、年間100万トン前後のアスベストが排出されると見込まれていて、対応を懸念する声も出ています。


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